人間関係で困った時、イライラする時、誰かのせいにしていませんか?
例えば、
「子供が引きこもっていて、人並みに就職して結婚して幸せになれるか心配」
「夫がちっとも話を聞いてくれない。もっと私の気持ちに寄り添ってほしい」
「部下が使えないやつばかりだ。普通に考えたら分かるだろう(怒)」
ありがちな不満や不安ですが、大抵「相手が変わるべきだ」というのが前提です。
自分はまともなことを言っていて、相手がもっと~~である必要がある、とか、もっと~~であってほしい、と思っているのです。
それはつまり、相手をコントロールしたいということです。
色々とアドバイスしたり、お膳立てして、当の相手が乗り気にならなければ、
「あなたのために言ってるのに!」
「ただ普通のことを言ってるだけなのに」
なんて思ってしまいます。
いえいえ、まずは問題を整理してみましょう。
「誰が」「何に」困っていますか?
引きこもっていて現在幸せではない、将来が見えないのは子どもです。
親の課題は「引きこもっている子どもにどう対応するか」です。
夫が妻の話を聞かない、寄り添わないのは夫の問題です。
もっとも、夫が問題と思っているかも疑わしいですが。。
そのせいで妻がイライラしていて不愉快と感じているなら、それが夫の課題です。
妻の課題は「寄り添ってくれない夫にどう対応するか」です。
部下が、考えれば分かることを考えず、そのせいで上司の信頼を得られないなら、それが部下の課題です。
上司の課題は「考えない部下にどう対応するか」です。
何よりすべてに共通するのは、
「自分ははぜそう感じるのか」
「自分の何が、この現実を引き寄せたのか」
という視点が必要だということです。
この視点に気付かずにいると、同じような状況、感情を何度も経験することになります。
誰かのせいにしておけば、自分は被害者でいられるので楽ちんです。
でも解決はしません。
主語はいつだって「私」です。
他者にネガティブな感情を抱いたときは、自分を見つめるチャンスなのです。