今日はとても実践的で分かりやすいお話をしたいと思います。
実は私は精神保健福祉士として精神科の医療機関等で15年ほどソーシャルワーカーをしていました。
精神医学や心理学はそれなりに勉強もしたし、現場での症例もたくさん見てきました。
そして今は、意識についても学び、実践しています。
今日は、スピリチュアルでも良く言われる、「自分と向き合う」ための一つの方法をご紹介します。
アルバート・エリスのABC理論
例) ○○さんが私に「えー!バカじゃん」と言って笑ったので、私は腹が立った。
この場合、
A:出来事 = 〇〇さんが私に向かって「バカじゃん」と言った
C:感情 = 腹が立った
ということになります。
多くの人は、
〇〇さんが私をバカにしたから腹が立ったんだ、
自分に起こった感情の原因は○○さんにある、と考えます。
でも、本当にそうでしょうか?
だとしたら、相手が変わらない限り、この腹立ちはどうしようもありません。
「腹が立つ」という感情が起こったのは、「B:価値観・信念」があるからだ、というのがこの理論です。
この場合、
B:価値観・信念 = 私は○○さんより優れている
私は結構優秀な人間だ
というようなことでしょうか。
もしも
B:価値観・信念 = ○○さんはいつも正しい
私は何をやっても上手くいかない
というような想いがあれば、C:感情は、「落ち込む」になっていたでしょう。
或いは、大阪人は
アホ = 突っ込み
バカ = 本気の悪口
という感覚があるので怒るかもしれませんwww
つまり、同じ出来事でも感じ方が違うのは、「B:価値観・信念」があるあからなのです。
自分の価値観や信念がフィルターとなっているため、感情が起こるのです。
自分の価値観や信念に気付きましょう
「子どもがちっとも言うことをきかない」との苛立ちには、
「子どもは大人の言うことを聞くものだ」という信念がありませんか?
日常の中に、自身の価値観に気付ける機会はたくさんあります。
感情が動いたら、まず起こった出来事だけを書き出してみましょう。
出来事はそれ以上でも以下でもありません。
ただ起こるだけです。
それに対してどんな感情を持つかは自由なのです。
なのにいつの間にか設定したフィルターのせいで、
好ましくない感情に飲み込まれるなんて不自由ですよね。
腹が立ったことを相手のせいにするのって、自分は被害者でいられるので楽ちんです。
でもそれって、「この怒りは自分ではどうすることもできません」ということです。
つまり、他者次第。
自分の責任を放棄している状態です。
この怒りが自分のどんな価値観からきているのかを探ることは、自分の感情に責任を持つということでもあると思います。
まずA(出来事)とC(感情)を書き出してみてください。
それからC(価値観・信念)は何だろう…と自分の中を探ってみてください。
A.出来事 ( )
↓
B.価値観・信念 ( )
↓
C.感情 ( )
感情が起こるたびにこれを続けていたら、
自分の感情に飲み込まれずに客観的に眺めることができるようになっていきます。
自分は今、何を感じ、そこにはどんな価値観があるのか。
いつもその視点を持つことが、自分と向き合うことの一つです。